(updated 2022/12/12)

電気通信大学 情報理工学域 II類　情報通信工学プログラム/電子情報学プログラム
情報通信工学実験B / 電子情報学実験B
実験課題「情報通信（情報セキュリティ）」

「複数のファイルをtarコマンドでアーカイブし、1個のファイルにまとめる方法」と「cedからsolにscpコマンドでtarファイルをコピーする方法」

複数のファイルをtarコマンドでアーカイブし、1個のファイルにまとめる方法

1. 前提として、学籍番号を「1234567」と仮定する。
2. そして、課題で作成した次のファイル名のソースファイルがあるとする。

[ jikkenRSA]$ ls
kadai1.c  kadai2.c  kadai4.c  kadai5.c  kadai6.c  kadai7.c
[ jikkenRSA]$ 

3. 現在位置に「学籍番号」と「prog」を並べたディレクトリ名「1234567prog」のディレクトリを作成する。

[ jikkenRSA]$ mkdir 1234567prog
[ jikkenRSA]$ ls -F
1234567prog/  kadai1.c  kadai2.c  kadai4.c  kadai5.c  kadai6.c  kadai7.c
[ jikkenRSA]$ 

4. 作成したディレクトリ「1234567prog」に課題のソースファイルをコピーする。

[ jikkenRSA]$ cp kadai*.c ./1234567prog/
[ jikkenRSA]$ ls  1234567prog/
kadai1.c  kadai2.c  kadai4.c  kadai5.c  kadai6.c  kadai7.c
[ jikkenRSA]$ 

5. オプション「-cvf」を設定し、tarコマンドでアーカイブファイルを作成する：
   

    $ tar -cvf アーカイブファイル　アーカイブするディレクトリ 
   

   上記の「アーカイブファイル」のファイル名は、実行する人が名前をつけて、拡張子を「tar」とする。 次の例では「1234567prog.tar」としている。 （この場合、何をアーカイブしたのかを区別するためにディレクトリ名を用いている）
具体的には、次のように実行する。

[ jikkenRSA]$ tar -cvf 1234567prog.tar ./1234567prog
./1234567prog/
./1234567prog/kadai1.c
./1234567prog/kadai2.c
./1234567prog/kadai4.c
./1234567prog/kadai5.c
./1234567prog/kadai6.c
./1234567prog/kadai7.c
[ jikkenRSA]$ 

6. tarファイル（1234567prog.tar）が作成されていることを確認する。

[ jikkenRSA]$ ls -F
1234567prog/      kadai1.c  kadai4.c  kadai6.c
1234567prog.tar  kadai2.c  kadai5.c  kadai7.c
[ jikkenRSA]$ 

7. tarファイル（1234567prog.tar）の内容一覧を表示し、中身を確認する。
   一覧を表示するには、オプション「-tf」を設定する：

    $ tar -tf アーカイブファイル 
   

具体的には、以下のように実行する。

[ jikkenRSA]$ tar -tf 1234567prog.tar
./1234567prog/
./1234567prog/kadai1.c
./1234567prog/kadai2.c
./1234567prog/kadai4.c
./1234567prog/kadai5.c
./1234567prog/kadai6.c
./1234567prog/kadai7.c
[ jikkenRSA]$ 

tarファイルの中身が意図したものであれば、このtarファイルを提出して下さい。

tarファイルを展開する方法

1. tarファイル（1234567prog.tar）を展開するための作業用のディレクトリ「work」を作成し、 そこに現在位置を移動する。

[ jikkenRSA]$ mkdir work
[ jikkenRSA]$ cd work/

2. 現在位置のディレクトリ「work」にtarファイル（1234567prog.tar）をコピーする。

[ work]$ cp ../1234567prog.tar .
[ work]$ ls 
1234567prog.tar

3. オプション「-xvf」を設定し、tarコマンドでアーカイブファイルを展開する：
   

    $ tar -xvf アーカイブファイル 
   

具体的には、以下のように実行する。

[ work]$ tar -xvf 1234567prog.tar 
./1234567prog/
./1234567prog/kadai1.c
./1234567prog/kadai2.c
./1234567prog/kadai4.c
./1234567prog/kadai5.c
./1234567prog/kadai6.c
./1234567prog/kadai7.c

4. ファイルが展開されているかを確認する。

[ work]$ ls -F
1234567prog/  1234567prog.tar
[ work]$ cd 1234567prog
[ 1234567prog]$ ls
kadai1.c  kadai2.c  kadai4.c  kadai5.c  kadai6.c  kadai7.c

（scpコマンド）cedからsolにscpコマンドでtarファイルをコピーする方法

1. cedの計算機のカレントディレクトリにあるtarファイルを、solのホームディレクトリにscpコマンドでコピーする方法

 $ scp  tarファイル  UECアカウント@sol.edu.cc.uec.ac.jp:~/ 

2. ced の計算機 red99 にある tarファイル（1234567prog.tar） をsol のホームディレクトリに scp コマンドでコピーする。
   ただし、ＵＥＣアカウントは「ka103019」の例であることに注意する。各自のＵＥＣアカウントに置き換えて実施すること。

[ka103019@red99 ~/jikkenRSA]$ hostname
red99
[ka103019@red99 ~/jikkenRSA]$ pwd
/home3/staff/ka103019/.ced_centos/jikkenRSA
[ka103019@red99 ~/jikkenRSA]$ ls -l 1234567prog.tar
-rw-r--r-- 1 ka103019 staffs 4272 Dec 12 15:20 1234567prog.tar
[ka103019@red99 ~/jikkenRSA]$ scp 1234567prog.tar ka103019@sol.edu.cc.uec.ac.jp:~/
ka103019@sol.edu.cc.uec.ac.jp's password:
1234567prog.tar                               100% 4272   363.6KB/s 00:00
[ka103019@red99 ~/jikkenRSA]$ 

3. 次に、sol にログインし、sol のホームディレクトリに 1234567prog.tar がコピーされているかを確認した例を記しておきます。

[sol:~]$ hostname
sol.cc.uec.ac.jp
[sol:~]$ pwd
/export/home/home3/staff/ka103019
[sol:~]$ ls -l 1234567prog.tar
-rw-r--r-- 1 ka103019 faculty 4272 Dec 12 15:21 1234567prog.tar
[sol:~]$ 

以上